お名前 = R.Yさん
【お尋ね内容】
全部ではありませんが皺がよったものがあり、これがどうしてかなあと。縮こまって小さくなっていました。どうしてもこれを解消したいので
<プロからのアドバイス>
原因は、果実が未熟だからです。
私どももいろんな果実を密漬けやドレーン仕上げにしますが果実の中でも熟していない未熟なものはどうしても皺がよった堅いものが出来ます。
これは果実の細胞が完全に成熟しておらず水っぽいものだからです。
このような未熟な、水っぽい細胞(果実)は、濃い砂糖水(シロップ)に囲まれると浸透圧作用で脱水現象が起こり、水分が細胞(果実)から抜け出してしまいます。
この結果しわしわになってしまいます。
しわしわになってしまった物は処分するしか方法はありませんが、捨てるには惜しいならば、しわしわになってしまったキンカンを
別により分けて、シロップと同量のお湯で薄めた(甘さ半分)の砂糖液でもう一度、一煮えさせれば戻る場合も有りますのでおためし下さい。
(あまりにも未熟なものは無理ですが・・・)
キンカンばかりではなく、栗・梅・桃・レモンなど果実全般に言えますが、シロップ漬けにするには十分に熟した物を選ぶことと、
新鮮なものを選ぶことが肝心ですね・・・。
早生ものは特に皺になりやすいですね・・・
お役に立ったでしょうか・・・・では
<結果のお返事>
ありがとうございました。
浸透圧とは・・・お料理も化学なんですね。
今後の いろいろな場面に大きく役立ちそうです。
次回は、金柑選びから気をつけたいと思います。
おかげさまで 気分すっきりです。
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