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婚礼時のお道具編

風呂敷お盆(広蓋・万寿盆・切手盆・祝儀盆) 
袱紗(袱紗・小袱紗・台付袱紗)

京都では、先様に金品をお贈りする時に、無作法にならぬようにと言う事で欠かす事の出来ない大切な道具が多くあり、特に冠婚葬祭においては、家と家とのお付き合いを大切にすることから、格式高い数々の道具が用いられるようになりました。
 主な道具としては、 風呂敷・お盆(広蓋・万寿盆・切手盆・祝儀盆)、袱紗-ふくさ-等がございます。

風呂敷

風呂敷は、大切なご進物を運ぶ途中で、ほこりなどがかからない様にという心遣いから今日まで受け継がれて来たもので、ご贈答にはなくてはならないものでございます。
ここでは、結納および荷出し時などの改まった場合にご使用になる風呂敷についてご説明いたします。
ここで言う風呂敷には、男性用、女性用の二通りがあり、結納などの改まった場合には、「家」からの祝いとして男紋の付いた風呂敷を用います。(先様が、婿方・嫁方には関係なく「家」からの祝ならすべて男性用を使用し、女性用は、女性の方個人からの贈答時にご使用いたします。たとえ、女性の方がお祝の品をお届けされる場合でも、「家」からのお祝なら、男性用の風呂敷を使用いたします。)
注:京都では、ご家庭の定紋は男紋と女紋の二通りがあり、男紋(家紋)の付いた風呂敷を結納など改まったしきたりに使用します。

お盆(広蓋・万寿盆・切手盆・祝儀盆)

広蓋
広蓋は、結納時や結婚祝時に用いられねもので、サイズ別には五種類ありますが、それぞれ用途によって使い分けをいたします。また広蓋には、家紋入りの他に美術的価値の高い蒔絵入りのものもありますが、どんなに立派ものでもは家紋入り以外のものは略式となります。

万寿(饅頭)
万寿盆は内祝の上用まんじゅう等をお配りする時に、ご使用いただくもので、24pの正方形のものが一般的です。
お嬢様のお嫁入り道具のひとつとして準備されてます。

切手盆・祝儀盆
切手盆・祝儀盆は金封が載る大きさに作られているもので、金封を持参する場合に使用したり、
御出産祝や、仲人様にお礼を差しあげる場合に使用いたします。

袱紗(袱紗・小袱紗・台付袱紗)

袱紗-ふくさ-
ふくさは、ご進物の金品に塵やほこりがかからぬ様に用いられた事が起こりで、裏地をつけた表には家紋を入れ裏には各種の模様柄を施してあります。結納時や結婚祝時には無くてはならないものです。

小袱紗-こぶくさ-
小袱紗は、通常家紋を付けない単衣のもので、切手盆を包んだり金封をそのまま包んで持参する時に使用するものです。

台付袱紗・はさみふくさ
台付ふくさは、切手盆に金封をのせ小袱紗で包んで贈っていたものを簡素化したものです。
最近では台の一面が朱色、反対側の面が不祝儀色になっている、慶弔両方に利用できる便利なものもあります。
さらに、この台付ふくさを簡素化したもので〈はさみふくさ〉と言うものも使用されております。