<配合>
卵大3個(約200g)、砂糖90g、小麦粉80g、バター30g
電動ミキサー使用
配合は標準的で問題は有りません
<プロからのアドバイス>
バターが入る生地は共立法で行って下さい(全卵に砂糖を加え、人肌に暖めてから泡立てる方法)
参考:別立て法(卵黄と卵白を分け、卵白+砂糖をしっかりと泡立てた後に卵黄を加える方法で、卵白は冷やしておきます)
結果から想像して、次のことに注意して進めて下さい。
1.別立て法で、電動ミキサーを使用し目一杯泡立てる。(たらした生地が盛り上がって、なかなか型くずれしない状態までにする)
泡立て前に(卵と砂糖を合わせたものを)40度位に暖めて砂糖を完全に溶かして下さい。
また泡たった後の生地の温度に注意して下さい。
泡立った生地温度は30度から35度くらいの人肌位の温度に仕上がっているように気を付けて下さい。
その理由は後の工程で暖めたバターを加えた際に、バターが冷え切った生地中で凝固しないための処置です。(バターは50度位に温めておいて下さい)
暖めたバターが冷たい生地の中で冷やされ、凝固して完全に混ざりきらず、この結果中落ちしたり、沈み込んだスポンジに成ってしまいます。
2.十分に泡だった生地(卵+砂糖)に小麦粉を入れて、下からすくい上げるように攪拌し、粉が九分どおり混ざった頃に、温めて溶かしておいたバターを入れ、手早く均一に混ぜます。(量が多い場合には、素手でこの作業を行う方が効率よく出来ます)
重要:何度も言いますが、泡だった生地は温かいこと、入れるバターも生地よりも温かくしておくことに注意すること。
バターを入れるタイミング
十分に泡だった生地(卵+砂糖)に小麦粉を入れて、下からすくい上げるように攪拌し、粉が九分どおり混ざった頃に、温めて溶かしておいたバターを入れます。
バターを入れてさらに攪拌していくうちに、スポンジ生地に少し艶がでたころに攪拌を止めます。
これ以上攪拌すると気泡が壊れていき、ふんわりしたスポンジになりません。
混ぜすぎたものは、ふんわりせずに堅く、最悪の場合生地が沈み込んで堅いゴム状になってしまいます。
これって最初はよくある失敗ですが・・・
3. 170度のオーブンで焼き初めてください。最初は下火をやや強くして、浮かし気味に焼きます。
温度計もオーブンによっては10度くらいの誤差はありますので、レシピ通りにはいきません。自分のオーブンの特性を知っておくこと。
オーブン温度が高すぎると、周囲だけが早く焼き上がって堅い皮となり、これが熱の浸透を遅らせ、中まで焼けるのに時間が掛かります。この結果乾いたパサパサのスポンジと成ります。
特に上火が強いと、生地の上部が先に焼けて堅く成ってしまい、(蓋をしたような状態になって)スポンジの浮きが悪くなってしまいます。
その他に気をつけること:
バターは無塩の物を使用してください。(有塩のものは生地に粘りを出し食感が悪くなります)
卵は新鮮なものを使用して下さい。泡立ちも良くスポンジの感触も良くなります
スポンジには蜂蜜は直接入れない方が、仕上がり結果は良いものが出来ます。
(蜂蜜の用い方で気泡を消してしまうこともあります。)
お試し下さい
(埼玉、C.Sさんからのご返事)
有り難うございました。思い当たることばかりで次回はきっと上手くいくと自信が出てきました。
駿河屋さんは和菓子ばかりではないことがよく分かりました。
宇治にいったときにはお礼に伺います。
有り難うございました。C.S
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